改正電子帳簿保存法【帳簿保存】のポイント

電子帳簿保存法の４つの保存区分のうち帳簿保存について改正による変更ポイントについて詳しく解説します。

今回の改正によって、帳簿の電子保存は優良電帳簿と、その他電子帳簿の２つの区分ができたことが大きな変更点でもあります。
この２つの区分のそれぞれで、保存に関する要件や、メリットが異なります。

従来の電子帳簿保存法では帳簿の保存においては、訂正・削除履歴の確保や、相互関連性（帳簿と関連する他の帳簿の間で相互に関連性を確認できるようにすること、検索要件など、高機能なシステム要件が求められており、電子保存のハードルが高く広く普及にはいたっておりませんでしたが、今回の改正で高度なシステムを導入しなくとも簡易な保存要件で帳簿の電子保存が可能になりました。（その他保存を選択した場合は簡易な保存が可能です。「その他」という表現に疑問の声は多いようですが、多くの企業が選択すると予想されるのは「その他」のほうです。）

テレワークが推進される昨今においては、帳簿の電子保存はクラウド会計システムなどの推進を後押しするきっかけになることでしょう。